
古くから日本では日本酒などを発酵させるのに黄麹菌が用いられていました。しかし、もろみ酢のもととなる泡盛だけは、琉球王朝門外不出の“黒麹菌”を使用、黒麹菌は泡盛の仕込み段階で発酵時に非常に大量のクエン酸を作り出す能力を持つため、気温の高い沖縄でも雑菌の増殖を抑えて酒が腐るのを防ぐことができたのです。
沖縄のもろみ酢が優れているのは、一般の酢に含まれるクエン酸が微量なのに対し、もろみ酢はその量がズバ抜けて多いという点です。これだけでも黒麹菌を使ったもろみ酢が、他のものとは異なることがわかります。しかも、体内では合成できない必須アミノ酸を含めた18種類にもおよぶアミノ酸も豊富に含んでいるのです。体に良いクエン酸とアミノ酸を豊富に、しかもバランス良く含むお酢が、「もろみ酢」なのです。
クエン酸とは梅やレモンなどに多く含まれている酸味成分で、有機酸の一種です。私たちの体内で消化・分解された食べ物の栄養分は、クエン酸を中心とする代謝サイクルを経てエネルギーとなります。これを「クエン酸サイクル」といい、サイクルが活発なほど体を良い状態に保てるというわけです。沖縄の「もろみ酢」にはクエン酸がたっぷり含まれているので、健康維持の強い味方といえるでしょう。
アミノ酸は私たちの体を構成するたんぱく質のもととなる栄養成分です。アミノ酸は種類によってさまざまな働きがあるので、バランス良くとることが大切です。特に必須アミノ酸は体内では合成できないため、食品から補う必要があります。各種アミノ酸がバランス良く含まれた沖縄の「もろみ酢」は、ますます注目をあびています。
ミネラルは私たちの体に欠かせない5大栄養素の一つですが、体内で合成できないので食品からとる必要があります。沖縄の豊かな自然に育まれた「もろみ酢」には主要なミネラルがバランスよく含まれています。
最近では「もろみ酢」にはGABA(ギャバ)が含まれていることもわかりました。GABAはアミノ酸の一種で、正式にはγ-アミノ酪酸といい、健康に役立つ成分として 話題をよんでいます。