島々自慢新聞2005年6月号

ヒンプン
屋敷と表の通りの間をさえぎるヒンプン。魔物が入ってくるのを防ぐという「魔除け」の意味もある。

 沖縄らしさを感じる光景のひとつに、家のたたずまいがある。サンゴ石灰岩の石積みに囲まれた、赤瓦をのせた木造の家だ。伝統的な沖縄の家は、本土とは異なる独特の造りをしている。高温多湿の亜熱帯の地に建つ家は、なにより風通しの良さを大切にした開放的な間取りが特徴だ。屋根は庇が深く、強い日差しは屋内まで届かない。だから伝統的な家では、真夏でもクーラーをつけることがない。扇風機で風を送ってやれば、十分に暑さをしのぐことができるのだ。

 さらに沖縄の家の特徴に、玄関がないことがあげられる。本土のようにきっちりと閉めた玄関はなく、訪ねてきた人は庭に向いた座敷の縁側から家に上がることになる。
 ここが「雨端」と呼ばれる広い軒下空間だ。深く伸びた庇に覆われたこの場所は、外のようでもあり、内のようにも使えるあいまいな空間。縁に腰掛けて近所の人とゆんたく(おしゃべり)をする。糸紡ぎなどの作業もするし、子どもたちの遊び場にもなる大切な空間だ。この雨端の正面にはヒンプンという目隠しがつくられている。外から見ると人のいる気配はわかるけれど、けっして中をのぞくことはできない、絶妙な高さの屏風のようなもので、木製、石灰岩製、植物だけのものといろいろある。どこかあいまいでゆるやかな感じの家。来る者を拒まない開放的な雰囲気が、赤瓦の美しさとあいまって、沖縄の伝統的な家屋の魅力を醸しだしている。
玄関
雨端 深い庇に守られた雨端に座っていると、風が通り、鳥や虫の音も聞こえてくる。ここが玄関になる(左)。ここが雨端。雨が室内に入ることを防ぎ、夏の日差しも防いでくれる(右)。
撮影・垂見健吾
お待たせしました。
2005年6月のカレンダーです。
沖縄の風物を絵にしたカレンダーをお届けしています。
トゥンファン写真 トゥンファン
材料(5人分) つくりかた
・米 …………… 2カップ
・だし汁 …………… 21/3カップ
・豚肉 …………… 100g
・しいたけ …………… 2枚
・にんじん …………… 30g
・かまぼこ …………… 30g
かけ汁    
 ・だし汁 …………… 4カップ
 ・塩 …………… 小さじ2
 ・しょうゆ …………… 小さじ1
 ・しょうが汁 …………… 少々
・しそ …………… 4枚
1 豚肉を固ゆでにします。
2 1の豚肉と、しいたけ、にんじん、かまぼこをさいの目切りにします。
3 2の具と一緒に、米をだし汁で炊きます。
4 かけ汁の材料を鍋に入れ、熱しながら混ぜ合わせます。
5 器に3のごはんを盛り、上から4のかけ汁をそそいで、刻んだしそを飾ります。