| 島々自慢新聞2005年08月号 |
南の島の染め織りめぐり7![]() |
| 撮影・垂見健吾 |
| 年に数回は台湾の島影が見えるという国境の島は、古くから渡難と呼ばれていました。切り立った断崖に囲まれた島の周囲の海は荒れやすく、かつての渡海は大変な困難を伴ったものだったのです。 でも、そんな果ての島にも織りの技術は伝わり、島独特の布が連綿と受け継がれています。 当然、琉球王府の時代にはこの島も人頭税の対象となり、他の島と同様に女たちは貢納布を織って納めていました。古くは苧麻や芭蕉、木綿で織られた布ですが、現在は絹を使った与那国花織が中心です。 花織というのは、浮き糸で花柄や幾何学的な図柄を織り出した織物のことで、沖縄では読谷や首里などにもあります。ここ与那国の花織は糸が細いので、できあがった布は薄くて繊細さが際立っているのが特徴です。島の植物で染めた糸の美しさ。じつに上品な花織です。 やはり他の島同様、与那国でも戦後の一時期、伝統の布の技術が途絶えかけたことがありましたが、今は与那国町伝統工芸館を中心に技術が継承され、毎年新たな研修生を受け入れています。島外から技術を習得したいとやってくる女性も多く、定員を超える希望者がいるほど。国境の島には、今も美しい布の花が咲いています。 |
![]() 与那国町伝統工芸館では、作業のようすを見学する だけでなく、反物や小物を購入することもできる。 与那国花織の着尺地は35万円〜、巾着2500円〜、 小銭入れ2500円。 |
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| 黙々と機に向かう島の女性(左)。 美しい金色に染め上げられた絹糸は、与那国島に生息する世界最大の蛾、 ヨナグニサンの糞を使って染めたもの(右)。 ●お問い合わせ 与那国町伝統工芸館 TEL0980-87-2970 |
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