| 島々自慢新聞2005年11月号 |
| 南の島の染め織りめぐり8 |
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| 格子模様の中に絣柄を織り込んだ手縞(山口良子作)。 撮影・垂見健吾 |
| 沖縄には読谷村(よみたんそん)と与那国島に花織がありますが、首里のものは両面浮花織という技法が使われています。これはよこ糸が表に浮き、たて糸が裏に浮いて両方が模様になるので、表裏どちらも使える美しくもぜいたくな織物です。 王府の官服に使われていた「首里ロートン織」は、中国伝来の技術だといわれています。「手花(てばな)」は、刺繍のような効果を生む布。格子模様の中央に絣(かすり)を織り込んだのが「手縞(てじま)」。そして、格調の高さ、技法の複雑さ、難易度の高さで琉球の織物の中でも最高位といわれる「首里花倉織(しゅりはなくらおり)」があります。 現在に受け継がれたこれらの首里織が発達したのは、ここが首里という土地だからにほかなりません。 かつて琉球王国の王様がいらしたお城のあった街・首里。王国時代に政治・行政の中心地だった首里は、同時に最先端の文化を支える職人の街でもありました。とくに王族や貴族たちが身にまとう着物は、紅型をはじめこの首里織にいたるまで、この地で染められ、織られていました。 1992年に47年ぶりに首里城が復元され、街は落ち着いた古都の趣をいっそう色濃くしています。もちろん今は王様がいるわけではありません。でも、首里の古い石畳の道を歩いていると、亜熱帯の城下町のおおらかな気品のようなものを感じずにいられません。それが首里織にも色濃く反映しているのです。王国の高貴な香りが封じ込められた布、それが首里織です。 |
![]() 首里織の道に入って33年になる山口良子さんの作品。 淡いグレーを混ぜて染めた白い絹糸で織られた首里花倉織。 |
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