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| 久米島の東の海上に連なる「はての浜」は、真っ白い砂だけでできた島。周囲の海ではスノーケリングが楽しい。 |
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かつてこの島だけでつくられていたパナリ焼。 |
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島の中はしんとした静けさに包まれている。だが、不思議と寂しさはない。 |
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島に近づくにつれ、海の透明度が上がっていくのがわかる。コンクリートで固めただけの桟橋の周囲では、ひらひら泳ぐトロピカルフィッシュが手に取るように見えた。
出迎えてくれた島仲信良さんに海の美しさを称えると「汚す人がいないからね」と自慢気だ。八重山諸島のひとつ、新城島の人口は6世帯6人(平成17年12月現在)。だが冬場などは島を離れる人も多く、実際には島にひとり、ということもあるという。区長をしている島仲さんも石垣島にも住まいを持ち、行ったり来たりしているそうだ。
だが、桟橋から伸びる道はきれいに清掃され、決して寂しげではない。島の中を歩くと、どう数えても家の数が多い。無人の家がいくつもあるのを不思議に思い島仲さんに聞くと、祭りのためだという。
この島では毎年7月下旬に豊年祭が行われる。これは撮影や録音禁止、人に祭りの様子を語るのもだめ、という秘祭で、「アカマタ、クロマタ」という神様が現れる。この祭りの間、島の出身者はもちろんのこと、500人もの人が祭りを見にやってくる。そのために島を離れた人々も、家だけは残しているのだ。見ると、どの家も荒れた様子はない。前庭を広くとった造りになっているのは、祭りのときに神様を迎えるためだ。
過疎の波にさらされ、生活のために島を離れても、心のよりどころはしっかり故郷に残っている。そのことに誇りさえ持っているような新城島の人々の生き方が、少しうらやましくなった。

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