
目の前で、ご自身の作品「深海」の制作工程を説明してくださる平良さん。
チームでの作品制作の様子。
平良さんの真剣な眼差しが印象的です。
糸満市にある琉球ガラス村の工場長で、現役のガラス職人。多くの後輩たちを指導しながら日々、創作活動をつづけている。作品はどれも温かみがあり色彩表現が豊かで、名工との呼び声も高い。

〒901-0345
沖縄県糸満市字福地169番地
TEL 098-997-4784
9:00〜18:00(年中無休)
まるで沖縄の海や太陽のような美しさを持ち、今や沖縄を代表する工芸品に数えられる琉球ガラス。早くからその魅力に惹かれ、以来39年間現役で活躍されている琉球ガラス村(糸満市)工場長の平良恒雄さんにお話を伺いました。
平良さんが琉球ガラスに出会ったのは19歳の頃、知り合いの先輩から誘われたのがきっかけだったとか。「当時、琉球ガラスの工房は1軒しかなかったのですが、その場で見て感動してしまって、1週間後には面接を受けました」とおっしゃるように、琉球ガラスに一目惚れだった平良さん。それから3年間はガラスに触れることも許されない下積み時代が続きましたが、そんな厳しい環境に耐えられたのも琉球ガラスが好きだという気持ちが勝っていたからだといいます。
どんなに形のいい器を作っても色が違えば
台無しになる。
ガラス作りで特にこだわることは?との質問にそう応えてくださった平良さん。海の波や砂浜、空の雲など見るもの全てが作品のモチーフになるそうで、その色合いはとても重要です。また、「職人は技術が上がると使う人の気持ちを忘れがちになる」との言葉どおり、常に使う側の視点で自身の作品をとらえることを忘れません。
琉球ガラスは沖縄の風土そのもの。美しい海や空や光や風のような佇まいはきっとそこでしか生まれません。「ガラスは終わりのない世界、出来ないと思ったら終わりだし、まだまだいろんなものを追求していきたい」最後にそう語ってくださった還暦近い平良さんに、琉球ガラスに魅せられた青年の姿を見たようでした。
平良さんの作品「深海」と一緒に。

平良さんのお話を伺った後、早速「深海」シリーズを購入しちゃいました。どれも味わい深い青色で、わが家ではお刺身や季節の野菜などを盛る時に重宝しています。どんな良い作品でも、食卓で普段使いしてもらえることが一番うれしいとおっしゃっていた平良さん。お皿を使うたびにその優しい笑顔が思い出されます。
琉球ガラス村の工場長と聞いて少し緊張していましたが、とても温かく気さくな方で、時間があっという間でした。ギャラリーには、平良さんの作品「深海」シリーズが展示されていましたが、一つ一つに手作りの表情があり、とても神秘的で、平良さんの人柄と南国・沖縄の風土が見事に調和した芸術品でした。
しまのや沖縄店 ご注文係 高良 亜紀