三線を披露してくださる瑞慶覧さん。
これで三線を奏でます。
三線の楽譜みたいなもの。
昔を思い出して、私も弾いてみました。
今回は、沖縄の古典音楽を今に伝える瑞慶覧(ずけらん)朝孝さんを訪ねて夕暮れ時の沖縄市へ。稽古場に近づくと、さっそく三線の音が聞こえてきて、まったりと心地のよい音色と辺りの風景のマッチングに完全に心を奪われました。
いかにも沖縄らしい素敵なお出迎えをうけ、稽古場の中へお邪魔すると、瑞慶覧さんご夫妻がお稽古中でした。ご主人の朝孝さんは、一度は地元を離れたものの、実家に帰った時にお爺さんの形見の三線を自己流で弾き始めたのがきっかけで、地元の先生が開いた沖縄古典音楽の道場に入門。それからどんどんと古典音楽の奥深さにはまり、現在は師範として琉球古典音楽安冨祖流(あふそりゅう)を継承しています。奥様も、朝孝さんの厳しい指導のもと、見事に教師の資格を取得し数々の賞に輝いています。そんなお二人は、自分が生まれ育った地元の子供達にも沖縄の古典音楽に自然に親しんでほしいと、三線や民謡を小学生に教えておられます。飲み込みの早い子供達に驚いたり刺激をもらうことも多く、そんなふれあいのひとつひとつが沖縄の伝統を守り、育てることにつながっていくと語ってくださいました。
「今でも、自分で満点と思ったことは一度もない」
三線の練習を毎日欠かさない朝孝さんですが、師範になった今でも追求すればするほど難しく思え、反省点ばかりを考えてしまうのだそう。でも、そんな時間って大切だし、だから前進できるのだと言います。最後に、安冨祖流の三線と唄を披露していただきましたが、静かな稽古場に響き渡る舞踊曲に背筋がピンと伸びるようで、古典音楽を後生へ守り伝えていくことの誇りを感じ、沖縄文化の素晴らしさや力強さにも改めて感動しました。
祖父の形見の三線を自己流で弾き始めたことが現在の道に進むきっかけに。今も約3時間の稽古を毎日欠かさない。若い頃は自衛隊に入隊しておられたのだそう。

沖縄県沖縄市室川2丁目25-10
TEL 098-938-9054
稽古日 月・木曜日 午後8時〜午後10時迄
三線は、沖縄がまだ琉球と呼ばれていた時代に中国から伝わったとされる弦楽器です。胴部分に蛇皮を用いるのが特徴で、水牛や山羊の角などを小さく削ったものを使って弦を弾きます。本土の三味線の原型になったとも言われ、長い歴史の中で島人たちの暮らしに深く関わってきた沖縄を代表する楽器です。
瑞慶覧さんご夫妻は、実は私の親戚で、昔はよく、三線や舞踊を教えてもらいました。今回久しぶりに三線を弾いたり、踊ったりしましたが、幼い頃の記憶がいっきに甦り、とても楽しく貴重な時間を過ごすことができました。私自身も島人の誇りを忘れず、おじさんたちを見習って、沖縄文化の素晴らしさをもっともっと伝えていきたいと思います。
しまのや沖縄店 ご注文係 高良 亜紀
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