
こんなに間近で飛行機が見られる空港は他になく、 飛行機マニアには垂涎の的だ。

下地空港では、宮古、多良間、下地の3空港の レーダー管制を担当。

ひょうたんのような形の島。右が伊良部島、 左の滑走路が見えるのが下地島だ。
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真っ青な空に浮かぶ白い雲の間から、ジャンボジェット機の姿が見えたかと思うと、機首を下げてぐんぐんこちらに近づいてきました。機体のおなか側が、エメラルドグリーンの海の色を映して青く輝いているのが見えます。おっ、大きい!
轟音とともに飛行機が頭上を飛び去る瞬間、そこにいた全員が思わず首をすくめていました。
ここは宮古諸島のひとつ、下地島。日本で唯一のパイロットの訓練飛行場がある島、いえ、正確にいえば「訓練飛行場しかない」島です。美しい海を背景に、離着陸の訓練をする飛行機が間近に見られるポイントとして知る人ぞ知る島で、訓練飛行のあるときには、飛行機マニアや写真好きの人々が全国から集まってきます。
下地島は昭和47年に空港建設のために島全体が沖縄県に買上げられ、それまで住んでいた人々は橋でつながった隣の伊良部島や他の島へと移住していきました。ですから今、島に住んでいるのは、この空港の関係者だけなのです。
人口は62人(04年9月末)。空港と施設管理者、食堂の従業員とその家族など、いわば働きざかりのヤマトンチュ(本土の人)ばかりで、他の離島のような高齢者は皆無です。ここには沖縄らしい島の暮らしの風景は見当たりません。でも、空港があるおかげで、他の離島のような過疎に悩むこともない。なんとも無国籍な、不思議な空気が漂う島に、今日もジェット機が舞い降りていきます。
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