石垣島の市街地から東へ車で15分。静かな集落の向こうに、白保の海は広がっていた。
ここは沖縄どころか世界的に見ても貴重なアオサンゴの群落があるところ。南北10キロにもわたる海域に続くサンゴ礁は、「北半球で最大」と地元の人は胸を張る。
そのアオサンゴに会いに、民宿からボートを出してもらった。ものの3分も走れば、きらめく海面下に広がるサンゴの森に到着だ。
アオサンゴと聞くとブルーのサンゴを想像しそうだが、外見はグレー。聞けば骨格の中が鮮やかな青色をしているそうだ。人の指のような形をしているのは、ユビエダハマサンゴ。餅つきの臼のような形のものは、どう見ても石だが、これもサンゴの仲間だという。
どのサンゴもほぼ同じ高さで揃っているのは、そこが干潮時の水面だから。モコモコしたサンゴの塊が海底にすきまなく並ぶさまは、まるで山脈だ。その山の周囲をカラフルな魚たちがひらひらと泳いでいるのを見ていると、それだけで気持ちがなごんでくる。
白保にある「WWFサンゴ礁保護研究センター」に聞くと、ここには120種以上のサンゴ、300種以上の魚類が生息しているとのこと。貝や海藻、エビや水鳥たちにも安らかな棲みかを提供し、ここに住む人々にも豊かな海の恵みを分けてくれる。
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