すっぽんの豆知識 すっぽんのこと知っていますか?

すっぽんは、亀の一種で柔らかい円形の甲羅をもっており、ことわざでは「月とすっぽん」が代表的ですね。ご存じのように、同じように丸いものですが、比較にならないほどその違いは大きいという意味です。そんなすっぽんですが、食文化も長く健康にも美容にもよい特長があるのです。
すっぽんの歴史

日本のすっぽんの食文化についての歴史は縄文時代まで遡るといわれています。縄文人たちの貝塚古墳からすっぽんの骨が出土しているとされています。日本においても上流階級の者だけが食べられる高級食材だったようですが、だんだん庶民にも広まってきたとされています。
地域によって食べ方にも多様性があり、関西地方での鍋料理や、関東地方での刺身は、その土地の気候風土に適応した調理法が発展したとされています。すっぽん料理は深い味わいがありますが、栄養価の高い食事としても評価されています。
すっぽんは伝統的な中国医学や漢方薬でも重要な薬材とされており、その効能が疲労回復や体力増強に役立つとされています。
すっぽんの栄養
すっぽんは、古来からの滋養強壮食として知られており、スタミナ補給や疲れたときに良いとされていました。その理由はすっぽんには、必須アミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、アミノ酸からたんぱく質が作られられ、筋肉や皮膚などいろいろな材料になります。たんぱく質はエネルギー源となる上、免疫や代謝にも関与します。また皮や甲羅にはコラーゲンが含まれているので美容にも良いといわれています。
【アミノ酸】
体内で作ることのできない必須アミノ酸を含むアミノ酸が含まれます。アミノ酸は臓器や筋肉などの体タンパク質を作り、ホルモンや酵素、血液なども作り出す重要な物質です。
【ビタミン・ミネラル】
身体の機能を正常に保つために必要な栄養素でたんぱく質、脂質、糖質の分解や合成を助ける働きがあります。ビタミンAが豊富なので、目や皮膚、鼻の中の粘膜などを健康に良く、ミネラルの鉄分と葉酸が多く含まれているため、造血作用に良いとされます。
【コラーゲン】
皮膚や骨などあらゆる組織や臓器に分布しているたんぱく質の一種です。肌に対しては、潤いや弾力を与えることから美容素材として人気です。骨や関節、筋肉に関与するので加齢に伴って補給がおすすめです。

すっぽん料理とは

普段の料理では食べないすっぽんですが、代表的なメニューとしてはすっぽん鍋があります。すっぽん鍋は、甲羅や身をじっくりと炊くコラーゲンたっぷりの鍋です。スープに味を付けたり、ぽん酢などで頂くこともできます。またすっぽんの身は柔らかいので唐揚げにも最適です。唐揚げにすることで外側はカリッと揚がり、中はジューシーな食感に仕上がります。その他には刺身、スープなど実はさまざまな食べ方ができます。
味は非常に淡白で食べやすいのでぜひすっぽん料理も楽しんでくださいね。
まとめ
現在ではすっぽんの旨みを活かしたリゾットやパスタ、デザートまで新しい料理も誕生しているようです。すっぽんは栄養価が高い食材なので、すっぽん料理を楽しむ際はぜひ家族や友人と一緒に特別なひとときを過ごしてくださいね。