脂肪って?正しく知ることが、健康的なダイエットの第一歩

「脂肪=悪いもの」と思われがちですが、実は脂肪は生命維持に必要な組織です。
主な働きは、エネルギー貯蔵、体温維持、内臓の保護、そして細胞膜やホルモンの原料となる健康維持に不可欠な成分です。
問題なのは“存在”ではなく、過剰に蓄積することです。
脂肪の正体:体脂肪の主成分は中性脂肪
体脂肪の主成分は「中性脂肪(トリグリセリド)」。余剰エネルギーが脂肪細胞に蓄えられたものです。
脂肪1kgは約7,000〜7,200kcal相当になります。
脂肪には大きく分けて2種類あります。
◆内臓脂肪
胃や腸などの臓器のまわりにつく脂肪のことで、体のエネルギーが不足した際に素早くエネルギーに変換される脂肪です。
特徴:
・比較的つきやすい
・比較的落ちやすい
・代謝リスクと強く関係
↓内臓脂肪が増えると・・・
高血糖
脂質異常
高血圧
などと関連することが多く、いわゆる「メタボリックシンドローム」の中心的因子とされています。
◆皮下脂肪
下腹部・腰まわり・二の腕など皮下につく脂肪のことで、いったん溜まると減りにくい脂肪です。
特徴:
・つきにくいが落ちにくい
・クッションの役割
・体温保持に関与
↓皮下脂肪が増えると・・
体重増加や運動量低下につながります。
脂肪が増えるメカニズム

脂肪が増える仕組みは、食事から摂ったエネルギー(糖質・脂質・タンパク質)が、日々の活動や基礎代謝で消費しきれず、余剰分が肝臓で中性脂肪に変換され、脂肪細胞に蓄積されることです。
影響する因子は多岐にわたり主に下記が考えられます。
① 血糖値の急上昇
インスリン大量分泌 → 余剰分が脂肪へ
② 筋肉量の低下
エネルギー消費量が減少
③ 睡眠不足
食欲ホルモン増加
④ 慢性的ストレス
コルチゾール上昇→ 内臓脂肪増加との関連報告あり

適切な脂肪量
体脂肪率の目安は下記が標準とされています。
男性:10~20%程度
女性:20~30%程度
女性は妊娠・出産に備える生理的機能のため男性より高めが正常になります。
体脂肪が極端に低いと・・
・ホルモンバランスの乱れ
・月経不順
・免疫低下
・エネルギー不足
などのリスクも指摘されています。
内臓脂肪の蓄積としての腹囲は下記が目安とされています。
男性:85㎝以上
女性:90㎝以上
上記を超えると内臓脂肪が蓄積しているとみなされます。
体重だけでなく体脂肪率や腹囲なども意識してチェックしてみてくださいね。
男女ともに40代以降で増えやすい傾向があります。

※ちなみに7,000〜7,200kcal(脂肪約1kg)を消費するには、
ウォーキング 毎日1時間×約28日(1時間約250~300 kcal換算)
水泳 10~14時間(クロール1時間500~700 kcal換算)
運動だけで短期間に消費するのはかなり大変なことがわかります!
健康的に脂肪を管理する方法

◆ 血糖コントロールを意識しよう
・バランスの良い食事
・食物繊維を先に摂る→例えばサラダを先に食べる等
・炭水化物のみの食事を避ける→ごはんだけやパンだけは避けましょう
・夜遅い食事を控える
◆適切な運動
日常的な運動を行うことで基礎代謝をキープ
歩行は1日8000歩や週2~3回の筋力トレーニングなども
◆腸内環境を整えよう
近年、腸内細菌叢(さいきんそう)が肥満の原因の1つとなっていることが考えらます。
発酵食品や食物繊維は代謝調整のサポートになる可能性があります。
◆質の良い睡眠
睡眠不足になると食欲を高めるホルモンが増加し満腹ホルモンが減少します。
まとめ

脂肪は生命維持に必要ですが、重要なのは、過剰に増やさないことです。
でも我慢して減らすのも大変だと思います。まずは出来る事から意識して始めてみることがおすすめです。
例えば、1駅分歩いてみる、早めに睡眠をとる、機能性表示食品やサプリメントを摂るなどです。
そうした意識が長期的な健康につながっていきます。
自分にとって適正な脂肪量を把握し、管理していきましょう。