視力低下の原因と対処法とは?


年齢を重ねると、視界がぼやけると感じることが増えた方も多いのではないでしょうか。


本や新聞を読む際に目から離さないと読みづらいなど、今まで普通にできていたことができなくなると日常生活で困る場面も増え、ストレスを感じてしまいますよね。 


視力低下の原因は加齢以外にも、目の使いすぎによるもの、病気によるものなど様々です。


この記事では、視力低下の原因と対策方法を解説します。

視力低下の原因は?


加齢


近くの文字が読みにくくなる、近くから遠く・遠くから近くへの距離の違うものにピントを合わせるのに時間がかかるようになるなどの症状を感じる方はいませんか?


それは老眼の症状が出始めているのかもしれません。


老眼は、中高年に起こるようなイメージを持ちますが、実際には30代くらいから徐々に症状がではじめ、40代半ばになると老眼が進行していきます。


目の使い過ぎ


目の使いすぎによる疲れ目も視力が低下する原因です。


特に近年ではPCを使用した業務も増えた為、この症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか。


疲れ目の症状としては、眼が重い、しょぼしょぼする、視界がぼやけるなどの症状があり、悪化すると肩こり・疲労感・頭痛・めまい・吐き気などが起こったりすることもあります。


十分な休息を取ることで回復する場合がほとんどですが、それでも繰り返される場合は、眼精疲労の可能性もあります。


●病気の可能性


急激な視力の低下が起こった場合は、病気が隠れている場合もあります。


代表的な病気としては、「白内障」「網膜剥離」「黄斑前膜」「ぶどう膜炎」「緑内障」があげられます。


視力の低下のスピードが速いと感じる場合は、一度専門機関に相談しましょう。

視力の低下で認知症の発症リスクが約2倍に?!


目から入ってくる情報は非常に多いため、よく見えていないと必然的に脳に入る情報が少なくなります。


その影響で脳への刺激が減り、認知機能が低下して、認知症のリスクが高まるというリスクも発生します。


また、白内障などの目の病気を発症すると、レンズの役割を果たす水晶体が濁り、網膜に光が届きにくくなります。


結果、ホルモンの分泌が乱れ、睡眠障害や意欲の低下などを引き起こす可能性が高まります。
生活リズムが乱れた結果、認知機能に影響を及ぼす可能性も高まってしまいます。

眼を守る為に大切なルテイン・ゼアキサンチン


視力低下を防ぐ為のアプローチとして注目されているのが、「見る力を支える」ルテイン・ゼアキサンチンです。


ルテイン・ゼアキサンチンとは、映像を映し出すスクリーンのような役割を果たす網膜の一部である黄斑色素と呼ばれる部分を構成している物質です。


この黄斑色素は、目に入ってきた光刺激から網膜を守ることで目を守り、見る力を維持するという大切な働きを担っています。


黄斑の中心にはゼアキサンチン、その周囲にルテインが多く存在しています。


年齢とともにルテイン・ゼアキサンチンなどの黄斑色素が少なくなってくると、網膜が光刺激を受けた際、黄斑部がダメージを受けやすくなります。


その影響で視界がぼやけるというような症状が出やすくなってしまうのです。


ルテイン・ゼアキサンチンはカロテノイド(自然界に600種類以上存在する赤色から黄色の天然色素の総称)の一種です。


年齢とともに減少し、体内で新しく作られることもできない成分なので、緑黄色野菜などから摂取する必要があります。

まとめ


効果を高める為には、1日にルテインを6mg以上、ゼアキサンチンを2mg以上継続して摂取する必要があります。


例えば、ルテインを含む食べ物にブロッコリーがありますが、1日に必要なルテインを摂取するとなると、ブロッコリー約2株を毎日摂る必要があるのです。


また、ルテイン、ゼアキサンチンの両方を含む食品はあまり多くありません。


視力の低下を防ぎ、快適な生活を送るために、毎日の食生活の中で緑黄色野菜を積極的にとる、サプリメントを上手く活用するなどの対策をしていきましょう。